どーもです。ホオズキとビワでお届け致します。
※この記事はハンターハンター単行本未収録分(19/2/22時点)のネタバレを含みますのでご注意ください。
ハンターハンター信者としては複雑な気分
・王位継承戦「つまらない」
長い!それはもう長すぎる冷却期間を経たのち、満を持して登場したハンターハンターの人気キャラクター、クラピカをメイン主人公に据えて始まったハンターハンターの最新ストーリー、王位継承戦編。
しかし、ふたを開けてみればそこには意外にも「つまらない」と言う意見もチラホラとネット界隈で見られるのだ。
ご覧の通り、検索上位につまらないと言うワードがある。
一応面白いと言うワードはあるが下位だ。
正直検索とか言う以上に例えばネットの漫画系のまとめサイトや掲示板など見ると、つまらないとかそれに準ずるような意見が連呼されている印象はあるよねえ・・・。
ちなみに他の編を覗いてみると・・・?
神編と名高いキメラアント編。
「感動」ってワードも見受けられる。
個人的には、オチとか好きくない面も色々あるんやけどな。
グリードアイランド編。
ちなみに管理人の場合一番好きなのがこの編である。
同じくクラピカを主人公としたヨークシン編。
神、ってワードが。人気の高さが伺えるなぁ。
念能力の入門編でありストーリー上必須の編ではあるものの、個人的には相対的に見てつまらない方だと思う天空闘技場編でもつまらないと言うワードは見られない。
まあ短い話やしな。
そしてハンター試験編。念能力も出ない頃だが今読み返しても面白い。
て言うか、レオリオ 死亡ってのがスゲー気になるんやけどwww。
何でこんなん検索しようと思った???
ちなみにだが選挙編。ここもつまらないがトップで不評のようだ・・・。
ワイとしても異論はないけどな。と言うかここら辺から少しおかしくなって来てるんやないのか!!?
・いくつか見た意見
字が多すぎる
キャラクターが多すぎる
ポッと出の王族が強すぎる
どうでも良いキャラの出番ばかりで愛着も何も無い
ストーリーの進行が遅い
・・・あくまでも管理人の印象でしっかりとしたソースがあるわけではなくてざっと検索などで見た印象にすぎないが、多く見られたのはこんな感じの意見ではないか?
・・・正直に言うで。
ワイも思った。
おい!信者!!!
いやだって事実やもん。ホント何なんだよこの編はよォ!って思ってた。
この辺の挙げられた意見は同じくワイも思ったところではあるな。
つまり、キミもやはりつまらないと思うのか?
いいや、そう思った、「った」、や。過去形。
ネットでよく見られる意見にイチイチごもっとも、と思う反面・・・今はこれはこれで見所と言うか、噛むほどに味わいの増すスルメ編やと個人的には思っとります。
ほうほう・・・。
以下、私見と言うかこう言う風に読んでいけばよいのではないか?と言う提案と言うか、そんなのを述べてゆきたい。
・継承戦編は「延長戦」
まず、ハンターハンターは一度ざっくり試合終了しとると思うんよね。
いや、終了はしてないんだけどいわば延長戦とでも言うか。
どう言う事やねん?
それは主人公ゴンが目的を果たしたと言う事。
ゴンは当初の目的であった父親であるジンとの再会をすでに果たしている。
いくつか伏線を残しては居るものの、ここで終わったとしても一応作品として文句はないんじゃないかと思う。
まあキリはええかもしれんね。
いわば今はRPGゲームで言えばクリア後のオマケみたいなもんかと思っとる。
もう終わっても良いものを、クリア後まで楽しませてくれる!そう思えば有難みも増してくるかと思わんかね?
分かるような分からんような・・・。
・継承戦編は「横のインフレ」
キメラアント編の人気が高いが、それは何でやろうか?
メルエムとコムギのドラマが美しいからじゃね?
ケッ!むしろワイなんか蟻編の好かん部分のひとつやっつーの!
例の爆発オチなんかこのオチだけは見たくなかったと言うか、ある意味ぶん投げっぽいとすら思える話の畳み方を何かええ話で最後ごまかされた感じすらして。
歪んどるなぁ・・・。
まあ、好みは人それぞれなんでそう言う人が居てもかまわんが、ワイが言いたいのはそんなんは蟻編の面白さのうちの細かい一部分、って事な。
やはり蟻編の人気が高いのはその王道っぽさ、やとワイは思う。
シンプルに強い敵。それを乗り越える主人公。
冨樫義博の描くジャンプのためのジャンプらしい漫画の集大成とでも言うか。
まあ分かり易い念能力ばっかだしな。
読者の大半はジャンプ読者でもあるはずだからな。こういう話がウケるのは分かる。
そう言う意味では王位継承戦は確かにごちゃごちゃしているばかりでカタルシスに欠けるように思える。
いわば、キメラアント編が「縦にインフレ」していく話ならば、王位継承戦編は「横にインフレ」して行ってる話やと、ワイは思う。
なるほど。
だからキメラアント編のような展開を求める人がつまらなく感じるのは仕方ないかもしれん。
しかし考えてみて欲しい、確かに火の玉のようなストレートでバッタバッタと空振りを奪う姿はカッコいいかもしれん。
しかし、制球力だとか、配球、変化球、フォームの工夫や緩急・・・様々な引出しの広さでロートルと呼ばれるようになっても技術で相手打者を抑える!それもまた野球の醍醐味と言えるのではないやろうか!??
なんで唐突に野球やねん!!!
王位継承戦編に入ってからの制約だとか、相互協力、守護霊獣、死後の念などと言ったこれまでの念能力にはあまりなかった設定だとか・・・横にどんどん膨らんで行く念能力の世界は、決してキメラアント編では味わえない!とワイは思うのです。
・継承戦編は「情報戦」
この継承戦編の面白いところのひとつが、この情報戦と言う側面やと思います。
これまでも十分そうやったんやない?ジャンプに載ってる漫画の中じゃ十分ややこしい方と言うか・・・。
まあそうやねんけど、この継承戦編になってそれがより色濃くなった、と言うか・・・。
例えば王子達には守護霊獣や念能力が備わっているが、大多数は自分でその能力の詳細を最初は知らない。
カチョウフウゲツとかそうやね。ツェリードニヒやハルケンブルグのような強者でもまだ仔細までは掴み切っていないようだ。
と言うかクラピカからしてそうやからな。自分の念能力すら完全には把握できていない。人差し指の能力やな。知らないゆえに気を失うと言う大ピンチにもなった。
相手の能力、そして自分の能力も含めてより多くの事を知った者が勝つ!そのために参加者全員が知恵を絞る!
この継承戦編ってのはそう言う戦いなんやと。
単純なガチの殴り合いってのは確かに面白いし、分かり易くスカっとする!
でも逆に言えばそんな漫画はいくらでもあるし、だったら別にハンターハンターじゃなくてもええんやない?
冨樫先生のガチバトルやから読みたい!って意見もあると思うがな。
ごちゃごちゃ多すぎるキャラクターやとか詰め込み過ぎの情報やとか、確かにごもっともなご意見やとは思うんやけど、この情報戦と言う側面を演出するために致し方ないのかな?・・・とワイは思うのです。
・「持たざる者」と「全てを持つ者の戦い」
これもあくまで私見に過ぎないんやけど、クラピカは王位継承戦編において「持たざる者」やと思うのね。
容姿端麗、頭脳明晰、人望も厚い・・・そして強力な念能力・・・どう考えてもキミとは対極の人間やと思うが・・・。
うっせえな話を聞けや!ワイが言いたいのは上位王子と比べて・・・と言うことや。
個人的な仇でもあるツェリードニヒはもちろん、ベンジャミンなどと比べても。
財力はもちろん、船内における強権、兵数そして念能力もや。
奪う人差し指の鎖《スチールチェーン》強いやん。
いやそんな事はない。確かに決まれば能力を奪う、それを人に譲る、更に相手に強制絶と反則的な強さかも知れんが、そのための制約が重すぎるのご承知の通りや。
寿命か?寿命なんぞ作者のさじ加減でどうとでもなるやんけ。DEATH NOTEのミサみたいに。あってないようなもんや。
それもやけど他にもあるやろ!反動で寝込むとか、何よりも発動条件を満たさない限り強制的に絶対時間(寿命と体力削り)が続く、ってのが最悪過ぎる。迂闊には発動すら出来ない能力や。
どんな強い能力も使えなければ何もならない。やからクラピカも必死こいて能力の詳細を隠そうとしとるんやし・・・。
なるほどな。
更に、強能力だが対幻影旅団用である束縛する中指の鎖《チェーンジェイル》は実質使えないし、他の指の能力も戦闘用ではなかったり絶対時間が必要だったりで・・・実質クラピカは薬指の戦闘用としてはショボい鎖くらいしか役に立たん・・・。
クラピカの事を「戦闘向けではない」と評したのはこの編における相棒ビルだが、的を得ていると言えるやろう・・・。
他の王子の能力は強力なものが多いしな・・・。
そう。対旅団の圧倒的戦闘力のせいで忘れそうになるが、この編のクラピカは決して強くない。むしろ弱いのかもしれん。だから多くの下っ端に念能力を与え膠着を狙うなんて小細工で生き延びようとしとる。
弱いクラピカが強い王子達からさらにかよわいオイト王妃とワプル王子を守る・・・。
そう考えると意外と王道やってる・・・と言えなくもなくない?
・・・どうだかねえ・・・。
・まとめ
・・・とまあウダウダ書き連ねましたが、ワイが王位継承戦編に対して思うこと・・・でした。
王位継承戦編は確かにこれまでと違う要素が多すぎて、従来のファンとしては戸惑う部分も多々ある。と言うかワイもその一部でした。
しかし、これまでとは別物として見ればむしろ他の編とは違う面白さも感じると言うか、他の編では代わりが効かないとさえ思えるかもしれません。
これを読んでもらって誰か一人でも王位継承戦編は面白い!ってなってくれるとええなぁ・・・。
まあそれ以前にこのブログがもっと人目に触れる努力をせんとね・・・。
ウチの場合。
それ言ったらオシマイよ!!!
・・・今回はここら辺で。
お読みいただきありがとうございました。