フハハハハハ！面を上げよ！！！！！
ただジタバタしただけの日々だとしても・・・ それを・・・ 奪う権利は・・・ 誰にもないっ・・・！
出典：無頼伝 涯 第５巻表紙/福本伸行
・vsキンカ頭
フハハハハハ！！！ハーッハッハッハァ！！！ホヘハハハハハ・・・フゲッ！ゲホッ！ゲホオッ！！！
大丈夫ですか！？寺燃やしますか！！？
おお・・・すまぬ・・・ってテラッ！ゲホッ！ゴホォッ！！！
茶～飲むか？
ゴホッ！ガフッ！ゴクゴクゴク・・・。
特製のテトロドトキシン入りだ。
ブーーーーーッ！！！テトッ！ゴホッ！！？
テトロドトキシン・・・フグとかに入っとる猛毒やね。
ぜぇぜぇ・・・殺す気かこのキンカァーーーッ！！！
ちっしぶとい。
一応今回の巻に出て来る内容にちなんでやったんだけど（毒を使った駆け引き）
あ～～～ん！！！キンカが儂にイケズばっかするゥ～！！！
ハイハイ、おいたわしや。どうでもいいですからとっととおっぱじめましょう！
ぬう・・・この時代の家臣共は忠誠心のカケラも持たぬか・・・世知辛いのぅ。
ブラック労働反対のご時世なんで！
そんなワケでこのシリーズもようやく後編の開始である！前回はこちらであるぞ！！！
・前回と今回冒頭のあらすじ
フハハハハ！！！もう一度ざっと前回までを振り返ろう！平田家の策略によりその息のかかった施設「人間学園」へと収容されてしまった涯！！！
平田家の隙を突く証拠品に気付いた涯は脱獄を試みるもそこは断崖絶壁の孤島！？であった！脱獄が不可能と知り絶望すると同時に、粛清と称してゴム弾の銃撃を受ける涯は意識を失う！！！
そして目覚めた彼は裸に剥かれ、他の生徒と共に「犬の部屋」などと称される強化ガラス張りの部屋に閉じ込められ拷問まがいの責めを受ける。正気を失っていく他の生徒をよそに涯、反撃なるか！！？
まぁ、結局ならないんだけどね。
相手は武装している集団。こちらは丸裸、勝敗は見えている。そう、戦は時に諦めも肝心よ！！！相手に従ったふりをするのじゃ！牙を潜めながらな！！！
それで裏切られてちゃ世話ないけどな。
やかましいわ！！！
しかし、常に逆らってきた男、涯もその事にようやく気がつき、一時相手に従う、その結果とんでもない隙を相手が見せ、起死回生！涯は脱獄こそかなわずとも脱走を果たす！
４巻は主にこの逃亡劇が描かれるぞ。この辺は普段の福本作品らしい駆け引き、相手を出し抜く心理鳥苦（トリック）のようなものが見どころじゃ。
こいつ一応中学生なんよね。それにいいように出し抜かれる大人って・・・。
子供は時に侮れぬ！大人を容易くあざむく！油断大敵と言うことじゃ！！！
・追いつめられる澤井、平田
さて作品の終盤ではこの事件の真犯人、平田がいよいよ動く！しかし策士策に溺れるで澤井はどんどん墓穴を掘っていくのだが・・・。
しかし涯たちも中々相手の肝である証拠品を入手できない。
そんな折、涯の逃亡を平田をだまくらかして来た澤井の嘘がばれ、ついに平田、上陸！最終巻はこの平田との対決が主な物語じゃ！！！
この最終巻は結構強烈な描写があるよな。
うむ・・・「少年法」に対する作者の少し過激な考え方じゃな・・・。同時に世の中の「悪なる勝ち組」と「善なる負け組」の対立構造のような形になる。
この辺を福本節とでもいう、あのセリフでガッ！と描かれるのである！
平田の言い分もメチャクチャなんだけど、妙に説得力があって考えさせられるものがあるんだよね。
左様！人気者の「トネガワ」もそうであるが、妙に福本作品はこの悪役の存在感と言うかな・・・ただ安っぽいキャラに終わらないところが、妙に惹きつけられるものがある。
「平田」って下の名前すら設定されてないキャラなんやけどな。そして、その反論としての涯のセリフがな・・・久々に読み返してうるっと来た。
管理人もクズだもんね。
たわけ！！！
・少年法と悪意
さて先ほどもちらと触れたが、この作品は結構少年法を痛烈に批判している。それが「少年」にウケなかった要因なのやもしれぬが。
この事件はすっげえ大雑把にまとめると、殺人事件を起こした平田と言う男が息子の同級生のフダ付きのワルである涯に冤罪で罪を着せ、息のかかった施設に閉じ込めるというものだ。
彼曰く、少年は罪にならないんだから冤罪で罪を着せても大した事は無いだろう。どうせクズなんだから・・・みたいな言い分だ。
まったくなんちゅうヒドイ！！！
いや、しかし世の中真実など・・・夢幻のごとくなり。報道は面白おかしく戦施餌処成（センセーショナル）に書き立て、真実などとどのつまりどうでも良い。
冤罪は常にどこかで生まれているかもしれぬし、それに人々は気付きようもないし、忙しい社会でそれは常にどうでもいいことのように消耗されてゆく・・・。
この「涯」みたいな出来事が、現実の事件でも起こっているのかもしれんと思うと、怖いよな。
実際、半グレって言われるヤクザモドキみたいな連中は、子供を手先に使うよな・・・。
法律の限界ってところかね・・・。
・名セリフ集（４巻）
素直になぁれっ！素直になぁれっ！
素直に・・・・・・素直に素直になぁれっ・・・・！
（人間学園の所員達）
そうだ・・・・・・・気がつけば逆らっている・・・・・・・・！
そうやって守って来た・・・・・・・・・・・
多分・・・・オレの誇りのようなものを・・・・！
ククク・・・・・・その結果いつも貧乏クジ・・・・気がつきゃあスミッコの方
・・・・・・・・・・・・
数に入らない組だ・・・・・・・・
意地っ張りの負け組が指定席・・・・
（工藤涯）
いっそ敵に飲み込まれろ・・・・！
勝つ為にっ・・・・！
（工藤涯）
死んだら勝てねぇっ・・・・・・！
死んだら・・・・もう終わりだ
・・・・・・・・・・！
あんなクズ共のいじめ・・・
こんなバカな教育の犠牲で死んでたまるか
・・・・・・・・・・！
生きるんだ・・・・！
生きるっ・・・・生きるっ・・・・！
生きる為に挙手っ・・・・！
（工藤涯）
半ばケモノは卒業っ・・・・！
さあっ・・・・人間になろうっ・・・・！
（澤井）
人間っ・・・・！
そう・・・・！
ユーアヒューマンだっ・・・・！
（君は人間だっ・・・・！）
（澤井）
感動は危ないっ・・・・・・！
感動したからって・・・・・・真実の保証は何もない・・・・・・！
これは揺さ振られているだけだっ
・・・・・・・・・・・・！
（工藤涯）
気がつけっ・・・・・・！
ここぞという時・・・・そんな急所・・・・
悪魔はみな優しいのだっ・・・・！
（工藤涯）
命を永らえようだなんて思わない・・・・！
「人間学園（こんなところ）」で
・・・・・・・・・・！
（工藤涯）
個別に生きようっ・・・・・・！
個別に死のうっ・・・・！
（工藤涯）
いつも一人・・・・
一人一人って考えてきたんだが・・・・
そうじゃない・・・・
そうじゃない時もあるってわかったんだ
・・・・・・・・・・！
そう・・・・
今 一人より二人だ
・・・・・・・・・・・・！
合わせようっ・・・・力を・・・・！
（工藤涯）
・名セリフ集（５巻）
ほとんどのミュージシャンやタレントがあおってくるこの「夢」「明日」「あきらめないで」とかいう考え・・・・
これがそもそもおかしいのさ・・・・！
「夢」っていえば聞こえがいいけどそれは要するに「本人の欲」って事だろ・・・・？
ミュージシャンになりたいだの 女優 声優だの言うのは・・・・さ
で・・・・困った事に欲ってのは適度に達成されていかないと・・・・
必ず・・・・「苦しみ」「毒」に転化する・・・・！
（人間学園、先輩生徒）
世のため人のため・・・・この「人間学園」を作ったっ・・・・！
我々・・・・有能者を救済するシステム・・・・城をっ・・！
（平田）
かつ身代わりになった者の損失も少ない
なにしろ少年は「罪」にならぬのだ・・・・！
どうだっ・・・・！？
いたれりつくせりではないか・・・・！
つまりこれは少年法はそのように活用せよ・・・・という・・・・
国からの秘かなメッセージなのだっ・・・・！
（平田）
大体お前らクズは・・・・
外にいても苦しむだけだろ・・・・！？
能力不足が災いして・・・・
ジタバタと苦しむだけ・・・・・・！
不毛に若い力を浪費するだけだ・・・・！
またその浪費が社会にとって迷惑での・・・・
当たり散らされても困るのだ・・・・！
いっそ死んでくれると助かるのだが・・・・・・・・
そうもいかぬと言うのなら・・・・
もう お前ら外にいるなよ・・・・！
わしらが管理する・・・・！
（平田）
クズはクズらしく謙虚に生きればいいのだっ・・・・！
なのにバカ共が・・・・・・我々と同じ生き方権利を要求してくる・・・・！
ふざけるなっ・・・・！
価値の低い人間はその権利も制限されて当たり前っ・・・・・・！
（平田）
そりゃあ・・・・・・有能な人間とやらも素晴らしい・・・・しかし・・・・
クズも同様に素晴らしい・・・・！
うまく生きれずとも・・・・人から見たら・・・・
徒労・・・・不毛に見える悪あがき・・・・苦しみ・・・・
だとしても・・・・
輝きだ・・・・！かけがえのない時間なんだ・・・・・・！
だからどんなに哀しく・・・・ただジタバタしただけの日々だとしても・・・・
それを・・・・
奪う権利は・・・・・・・・
誰にもないっ
・・・・・・・・！
（工藤涯）
なるほど・・・・お前には見えないかもしれないな・・・・
ここにこんなにたくさん・・・・
人間のいる事が・・・・・・
（工藤涯）
立たされていた・・・・・・
この雨の中をみんな・・・・
血の通わぬ人形のように
・・・・・・・・！
傘もなく・・・・ただ・・・・立たされていた・・・・
人間なのに・・・・・・・・！
（工藤涯）
助かろうなんて・・・・
思わないっ・・・・・・・・！
（工藤涯）
繋いでくれっ・・・・！オレの意思っ・・・・！
（工藤涯）
ついに立ち上がったっ・・・・！
伝播したのだっ・・・・！
涯の魂が・・・・
（ナレーション）
いや・・・・奴らも人間だ・・・・！
奴らはそれほど特別じゃない・・・・
そう 言わねば何が何やら分からない・・・・・・・・・・！
（工藤涯）
孤立せよ・・・！
（ナレーション）
・まとめ…無頼伝 涯の思い出・後編
・・・とまぁここまで紹介して来たが、まぁぶっちゃけこんなもん「ふ～ん、あっそう」と流されて終いであろう。
大して伝わらぬ。伝えようなどとおこがましいことかもしれぬ。武炉愚（ブログ）なんて大して興味持たれなければそんなモンじゃ！！！
身も蓋もない！！！
で、あるからして読者殿諸君よ！！！せめて今回のセリフ集だけでも読んでってくれぬか？？？
頑張って「・・・」の数まで合わせた！グッとくるセリフを選んだつもりである！！！何か一つでも・・・作中のセリフを借りるなら「伝播」すれば幸い！！！
さて、グダグダと３回にも渡ってお届けして来たこのレトロ漫画感想シリーズ、一つ目の作品は無頼伝 涯となったんやけども・・・やってみた感想は、思ったよりめんどい、これ・・・。
だよなァ・・・さすがにうろ覚えで書くのもどうかと思うから、ザッとでも読み返さないといかんしな。そもそもセリフ集がそうでなきゃ書けない。
一冊ずつとかやと楽なんやが、それやととんでもない記事数になってこれはこれでアカンやろうからな。
と言うワケで次、またやるかはどうかは極めて未知・・・。少なくとも現時点では何の漫画でやるかとか何も決めてません。
うつけもの！！！だったら儂はどうなる！！？
うつけってアンタじゃん。さぁ、お役御免じゃね？？？
おのれぇ！！！まだ出て来たばっかだぞこの儂は！！！
そういうても、現状アンタの管理人の位置づけはあくまでもキンヌとかおすなの連中と同じくイレギュラーのゲストキャラみたいな感じやし。
ご無体な～！！！なにとぞ！なにとぞ読者殿の応援をよろしくお頼み申しますぞォ！！！！！
・・・今回はここら辺で。
お読みいただきありがとうございました
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