また貴重なギャグ漫画が星に・・・思春期ルネサンス!ダビデ君を振り返る
・やっぱり続かなかったか
先日のジャンプ26号を持って惜しくも連載終了となったギャグ漫画・・・思春期ルネサンス!ダビデ君。今回はその総評みたいなもんを語ろうと思う。
さて、管理人はそんなに嫌いでもない漫画やったんやが・・・全36回。コミックス全4巻・・・。
短期打ち切りとするには微妙なラインだね。
しかし巻末ショート枠としては微妙と言わざるを得ないのではないか?
特殊ではあった。同時に始まった「ジモトがジャパン」。これと変わりばんこに巻末枠を務めると言う変則的な巻末枠と言うか・・・。
うむ、こっちも今週号で最強ジャンプ送りと相成ったワケやが・・・。移籍先がありアニメ化もされた。
結果だけ見たらダビデ君は惨敗と言わざるを得ないかな。
まあ、ジモトはジモトで微妙な気はするけどね。
どういう経緯でアニメ化になったのか知らないけど、明らかに実績よりもメディア化が先行している感じだった。
ある程度編集のゴリ押し力のようなものはあったんでは?
・・・想像でしかないんだけど。
まあ、ここはジモトを語る場ではない。
思春期ルネサンス!ダビデ君・・・ダビデくんについて振り返ってみよう。
・思春期ルネサンス!ダビデ君について
作者は黒木雄心先生。現実のダビデ像、ミロのヴィーナス、モナリザと言ったアートの有名作品をモデルにしたキャラクター達によるギャグ漫画・・・やねんけど、ジモトがジャパンがギャグ特化なのに対してこっちは学園ラブコメディと言う感じだった。
特徴は何と言ってもその画力だよね。
巻末のショートギャグコメディとしては異色と言って良いレベルなんじゃないかと思う。
特に女の子キャラクターは可愛くて、漫画買ったり読んだりするのに何よりもまず絵を最優先に考える方には取っつき易い作品じゃないかな?
この作品の1つの売りではあるんだが・・・。
ただ、この画力・・・この作品のためにプラスに作用していたかって言うとな・・・疑問に思う。
・キャラクター、世界観の弱さについて
まず感じたのはコレやな・・・。とにかくギャグ漫画としてはキャラクターが弱いって言うか・・・。
最終回周辺で歴代のキャラクターの総登場みたいなお約束の流れがあったが・・・正直ほとんど思い出せないキャラばっかだった。
まあキミの記憶力の問題はあると思うのだが・・・。
でもギャグ漫画としては問題だよね。
この作品は現実のアート作品をモデルにしている。
ミケランジェロのダビデ像だとか、ミロのヴィーナス像だとか、小便小僧だとか、モナリザとかな・・・。
うむ・・・まあCMとかでもたまにこう言うのはあるよね。
多くの人が知っているであろう作品をモデルにするみたいなの・・・。
考える人のCMとかあっただろ?
着想は悪くないんじゃないのか???
ただなぁ・・・何かこう愛着が湧かないというかな・・・。
確かに、インパクトあるようでないよね。
あと、世界観について・・・この作品を語る上でどうしても思い出すのが、「磯部磯兵衛物語」だと思うんよね。
あっちは日本画をキャラデザなどに取り入れた作品だな。
日本画っぽいキャラクターがなんかシュールな雰囲気を作っていた名作だよね。
うむ、一目見たら忘れんって作品ではあったと思う。
翻って、この作品はどうかな?って感じやね。
作品の意図と言うか、狙った効果は多分似てると思うんよね。
しかし、磯兵衛に迫る作風になってたかね?
磯兵衛は独特だったよな。舞台は江戸風(?)なのに普通に現代っぽい文明使いこなしてたりとかな。
あと、キャラも強烈やった。母上とか犬とかな。
あと将軍とか。「処す?処す?」のAAとか未だに見かける気がする。
うむ・・・江戸のようで江戸でない謎の世界観と言うかな・・・。
ギャグ漫画なんだからこのワケ分からなさみたいのは大事やと思う。
その点、ちょっとダビデは弱すぎたって言うかなぁ・・・。
一応ギャグ漫画特化と学園ラブコメディーって違いはあるけどね。
しかしラブコメとして見た時これがまた中途半端なんや。
上述のアート作品をキャラクターにしたってところがネックになって来ると言うか・・・。
特に男性キャラクターがそうだよね。
女性キャラクターはモデルってだけでほとんど別物だったけど、ダビデとか小便小僧とかは中途半端にアートのデザインのまんまってキャラデザだし。
せやねん・・・。
正直ダビデの顔で女の子の事でアレコレ悩まれてもな・・・って感じ。
タイトル全否定か!?
いやだってそうやろ?ラブコメはゆらぎ荘の幽奈さんとぼくたちは勉強ができない、あと今は一応神緒ゆいは髪を結いもあるか・・・。
どう考えても勝ってない・・・。
勝たなきゃ!勝たなきゃダメなんだ!(カイジ利根川)
好みの差で女の子のキャラデザはワイは肉薄出来ているとは思うが・・・やっぱ男性キャラがな・・・。
ラブコメに置いてまあ男性キャラは記号みたいな存在かもしれんが・・・さすがに人外ってのはマズいかもな?
感情移入はしにくいかもしれないね・・・。
・パロディの弱さについて
あと、作中にたびたび挟まれる「アートのパロディ」なんやが・・・。
キミがさっぱり分からんやつね。
プロフィールに好きなアート「絵画」とか書いてなかったかね?
この大嘘つきめ!!!
い、いや「敢えて見るんやったら」って意味じゃ嘘はついてないよ?
天野喜孝展とか行ったことあるし!!!
アートって言うかゲーム関係じゃん!!!
と、とにかく話が逸れてしまったが・・・このアートパロディなぁ・・・オモロイ?これ?正直・・・。
磯兵衛でもやってる手法じゃなかったか?
磯兵衛は何か要所で浮世絵っぽくなるの笑えたけどねえ・・・。
なんかダビデは笑えないんよなぁ・・・正直・・・。
それはキミの無知ゆえだろ。
ピカソもゴッホもパウロも代表作は?って聞かれたら全部「ひ、ひまわり」とか答えるレベルだろキサマは。
うっせーなあ・・・まあワイは極端な絵画オンチとしてやで?
しかし、それらの教養がある人が果たしてこれ見てクスリってなるんかな?って思うんやけど・・・。
まあ、それはそうかもな。
さすがにワイだってモナリザくらいは知っとるけどさ・・・モナリザちゃんがテンパるとモナリザの顔になるって持ちネタがあるんやが・・・正直ううむ・・・って言うか。
多分笑うトコなんやろうけど・・・。
そこはまあ好みはあると思うがな。
パロディって言えば、大分古い作品やが「太臓もて王サーガ」と言う作品があった。
これは面白かったね。
ジョジョの奇妙な冒険のパロディをやるんだよね。
確かジョジョの作者(荒木飛呂彦先生)公認になってたんじゃなかったか?
ホンマもうやり過ぎってくらいにパロってたな。
テーマがジャンプの他作品だから分かり易かったしな。
更に大昔の作品やが「珍遊記」ってのがある。
これはドラゴンボールのパロディだったね。
ジャンプの他作品だから良いとは言わん・・・こう言うのを嫌う人も、特にパロディ元のファンとか一定数おると思う。
しかし、これらの作品ぐらいやり過ぎってなって初めて面白いモンと違う?パロディってさ。
まあウチも際どい持ちネタのヤツいるしな。
なんか有名なアートのこのシーンのパロディです~!!!
だから何?って言うかさ・・・。
そりゃ言い過ぎだが・・・まあ言わんとする事は分からんでもない。
・まとめ…打ち切り漫画を語る「思春期ルネサンス!ダビデ君」
どうしても打ち切り作品の総評なので、全体的に褒めるとこが少なく酷評みたいな感じになってしまうのやが・・・改めてどうしても言っておきたい事に決して嫌いな作品では無かったぞ?
「こち亀」が連載終了以降、ギャグ漫画不在の期間もあった誌面の一服の清涼剤のような存在であってくれたと思う。
特に管理人みたいな未読を溜めまくりなヤツにとってはありがたいからね。
ジャンプは再びギャグマンガ不毛の雑誌に戻るようやが・・・編集はギャグ漫画育てる気があるのかないのか?
どないやねん!!!!!
難しいんだと思うよやっぱり。
どうしたってマンネリになるし、ネタも続かないもんね。
改めてこち亀って化け物やったんやなぁ・・・。
・・・今回はここら辺で。
お読みいただきありがとうございました。
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